【小型風力発電所の動画公開】水平軸型と垂直軸型の2種類の風車を比較しよう!


この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

御前崎の小型風力発電所見学会にて

専門業者さんから小型風力発電システムの概要説明を

受けました。

一概に小型風力発電と言っても

現在様々な形状・回転方式が存在していることが

理解できました。

太陽光発電の場合は、製造メーカーは様々ですが

基本的に、m2あたりの発電量であったり、

設置角度等の若干の差が出るくらいで

それほど、外観的にも内容的にも

各社あまり特質はないのですよね。

比べて、小型風力発電所は、製造メーカーによって

まったく異なる形状を有する風車が存在し、

サイズも様々です。

そんな小型風力発電システムですが

基本的には風車を回転させて

その回転力を電力に置き換えることで発電するわけです。

要は、

なるべく小さな風で、途切れさせること無く

安定的に回転させることができる

風車の開発が重要なわけです。

日本の地形的特徴としては

山により風が遮られる箇所が随所に存在するため

どうしても風の安定供給を期待する場合は

沿岸部で、なおかつ周辺に高い樹木が無い場所を

選定する必要があります。

さらに、日本の場合は

常時風が吹き続ける場所は非常に少なく、

断続的に風が吹く場所がほとんどです。

日本で、

風車の選定を誤ると、回転と停止をたびたび繰り返して、

ロスばかりで、まったく

発電しないことがあり得るそうです。

平均風速の計測方法には10分間の風速をカウントして

算出する10分平均風速が一般的ですが

たとえば、平均風速5m/sと言っても

10分間常時5m/sの風が吹き続ける場合もあれば、

5分は10m/sの風が吹きのこり5分は無風だとしても

平均風速は5m/sとなるわけです。

前者であれば

風車が安定的に回転して電力を生み出しますが

後者の場合は

安定的とは言えません。

風が吹いたりやんだりする日本の風事情に適した

風車の選定が必要なようです。

業者さんからは

「平均風速〇〇m/sの地域に設置したから

大丈夫」なんて言う業者には気をつけるよう言われましたよ

最も大事な事は

平均風速の数値だけではなく、安定的に風が吹き続ける地域か?どうか?

だそうです。

そういう意味でも日本の風事情に適した風車を選定する必要があります。

さらに、

日本の気候的特質として

風の吹き込む方角が1日を通してめまぐるしく変ることを考慮した

風車を設計する必要があるようです。

朝は、東風

昼は西風

夜は北風

のようにめまぐるしく変化する風道を

取りこぼすことなく拾うことで

つねに風車を回し続ける事ができるわけです。

日本での小型風力発電システム発電所建設には

太陽光発電のような安易な判断で

取り組むと大きな失敗を招くそうです。

実績ある業者を選択して

実績ある風力発電システムを採用することが

大事ですね。

では、本題に入りましょう

現在風力発電システムでは

2種類の風車が存在しているようです。

それは、

水平軸風車と垂直軸風車です。

水平軸タイプの風車とは

いわゆる「プロペラ型」と言われる

風車になります。現在世界的にもっとも

普及している形状の風車と言えるでしょう。

垂直型は、ダリウスタイプやサポニウスタイプの風車ががあり、

風の揚力を利用して風車を回すようです。

今回見学会では、珍しい、垂直型の風車を見せていただきました。

ちなみに、

大型風車もプロペラ型の水平軸タイプを採用しています。

プロペラ型の特徴は軸が水平になっていて、

いわゆる扇風機とおなじ形状です。

水平軸タイプ(プロペラ型)風車のメリットは

・発電効率が良い

・風車の大型化が可能

と言われています。

なぜプロペラ型の風車は発電効率が良いかというと

一般的に、

・風力は、風速の3乗に比例する。

・風力は、風受面積に比例する。

のですが、単純に

垂直型より水平型(プロペラ型)のほうが

風受け面積が大きいからなのです。

垂直型風車のメリットは

・360度どの方向からの風にもタイムリーに受け止め

回転力に変えるため無駄がない

・プロペラ型と異なり、構造がシンプルで

メンテナンス支出リスクが小さい

・メンテナンスが楽

・風が強い状況でもプロペラ型より静か

と言われます。

メリットが大きい垂直型風車ですが、

これまでは、

風受け面積が小さいから故に、大型風力発電業界では

受け入れられず、主力の座をプロペラ型に

占領されていた状態です。

垂直型風車が注目され始めたのは

近年で、いわゆる個人向けの

「小型風力発電」が事業として成立し始めた時期からです。

最近では、垂直型でも大きな風受け面積を確保できるように

徐々に中型化の技術が進歩してきたことにあります。

水平型風車の技術はオランダの風車が有名ですが、

すでに世界的に成熟の域に達していて

とくに欧州の技術が先を行っているようです。

そういうわけで、今から風車の研究をする大学、先生の多くは、

垂直型風車の研究というわけです。

近年技術的に革新が進むのは

まだ成熟していない垂直型風車と言うことになります。

まあ、と言っても、やはり主流はプロペラ型風車が多く

プロペラ型の欠点でもある360度切り替わる

風向きに少しでもロスを小さくして対応する

風向き変更装置の開発が進むようです。

水平型、垂直型、ともに欠点を補い

どんどん進化していくのでしょうね。

↓小型風力発電所見学会の動画です。

奥の風力発電所は20区画分譲地の内すでに売却が済んでいて

建設途中の風車です。(まだ通電していないので停止しています。)

ただーし、国の売電単価の減額期限は

待ってはくれませんので

やはり、今小型風力発電が投資となると

判断すれば、今すぐ行動すべきなのでしょう。

ラブスカイも、今から13年前、まだ

だれも太陽光発電事業に興味を持っていない時期に

小さいですが6KWの発電所を屋根に設置したことを思い出しますよ。

みんなから、失敗すると言われましたが、今では

投資に興味が無い方でも太陽光発電事業は知ってますからね。

おかげで、いまだに、売電48円/KWで

運営中です!

投資は、

まだ道が険しい内にエントリーする方が

リターンは大きくなります。

まちがいなく

ポスト太陽光発電事業の座は、

「小型風力発電事業」と「バイオマス発電事業」でしょうね

でわ!

[content_block id=2293 slug=%e3%83%a9%e3%83%96%e2%98%86%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%82%a4%e3%81%ae%e6%8a%95%e8%b3%87%e3%82%b9%e3%82%ad%e3%83%bc%e3%83%a0%e7%b4%b9%e4%bb%8b]