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私を含め多くの投資家が投資する発電事業
「バイオマス発電事業投資」(旧廃油発電事業投資)
が、事実上計画が頓挫する事になるようです。
10月末の進捗報告にて下記の文書が送られてきました。
↓「APSバイオマス発電システムの今後に関して」

過去に数度、設備認定ID(現、事業計画書認定)
を取得できているにもかかわらず
事業が頓挫した原因は、
経済産業省のバイオマス発電制度改正にともない
パーム油の燃焼発電事業に対して
非常に厳しい制度改正をしようとしているためのようです。
現在、駆け込みで急増している
バイオマス発電事業計画に対して
大きなブレーキを掛けるためのFIT改正になりました。
パーム油を利用する発電事業は、
バイオマス液体燃料区分に割り当てられ
厳しい制約を受けます。
↓18年度バイオマス発電事業における変更点

厳しいパーム油に対して、
17年度までの認定案件でパーム油以外の
燃料を利用するものについては、
FIT制度の支援対象とするそうです。
パーム油発電事業を狙い撃ちした規制改正です。
「パーム油のトレーサビリティと合法性を確保する」
名目で、調達燃料の認定にハードルを設けて
事実上、継続安定的な燃料調達ができなくなって
しまうリスクが発生したようです。
日本政府は、これ以上パーム油系
バイオマス発電事業を
拡大させたくない意思が
あるのでしょう。
が、今回事業が頓挫した理由には同情するが
先月まで「事業計画実現に向けて邁進中~」みたいな雰囲気を
醸し出す進捗報告にもかかわらず、いきなり「事業頓挫報告」・・・
ちょっと、衝撃が大きすぎます。
青空にいきなり雷雲に覆われ・・・嵐になるような
まさに、「青天の霹靂」です。
事業継続できないなら今後はどうなるのか?
次項を見てみましょう。
↓今後の対応について

今から、具体的な対応方法を検討するようですが、
要約すると、好調な電池事業へのシフトによる
投資継続を希望しているようです。
もちろん、事業頓挫による、返金にも対応するようですね。
ただし、と言うか、やはりというか、
「機械購入代金の一部資金をご返済」となっています。
発電機も購入しているようですし、コンサルに支払われた
手数料、土地の契約金額・・・運営費、
いったい何%程度の資金が返金されるのか?
想定できません。
↓先日ニュースで流れた電池事業について

確かに、電池事業は将来もっとも有望な事業の一つであることは明白です。
また、通常の50倍~60倍のスピードで充電できる電池の開発
は衝撃的でした。
あっという間に数十億円(もしかしたら数百億円)
の資金が調達できる可能性を秘めています。
資金を投じてから3年あまり・・・・
事業の足を引っ張りたくなかったので
ブログでもネタにできず
半分あきらめていたバイオマス発電に投じたお金でしたが、
返金請求すべきか、新たな事業で夢を見続けるか?
じっくり考えたいと思います。
でわ。