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不動産投資としてのシェアハウス経営の
パイオニア
「株式会社カンシンホールディングス」
の不動産投資シェアハウス満室経営スキームを考察しました。
現在全国でおおくの不動産業者さんが
シェアハウスを建築、販売、投資家サポートを
生業として営業されています。
ラブスカイもかつて、シェアハウス経営を本気で検討したことがあります。
ブログでもシェアハウスについては考察をアップしていますが、
新たな賃貸経営の形、住宅のありかたとして
世論的にも大盛り上がりしているシェアハウスでしたし、
その斬新な共同生活スキームはアリだと関心したことを覚えています。
たとえば、10戸1億円の賃貸木造アパートの場合、
1戸当たり1000万の費用が掛かります。
その1000万の内訳で、最も支出が大きいのが
水回りの設備となります。
1戸ごとにトイレや、洗面所、キッチンが必要でアリ
その比率は4割~5割と言われています。
シェアハウスはその水回りを共同にすることで
大幅なコスト削減を達成するだけで無く
居住者にとってもその分賃貸料を安く済ますことができるため
経営者と賃貸者ともにwinwinな関係になれる
スキームなのです。ただし、
ヨーク考えてくださいね。
貴方・・・シェアハウスに住みたいですか?
普通は、ひとり暮らしするなら
完全に他者と交わらない個室を選びますよね?
それでもシェアハウスに住もうとする入居者がいるのは
シェアハウスに住むメリットがあるからです。
シェアハウスに済まなければいけない状態を想像してみましょう!
列挙すると
・賃料が安い→生活費を1円でも節約できる部屋を探している入居者
・光熱費を節約したい→日常生活費を節約できる
・出会いを求めて→他人と出会う場を探している入居者
・複数で住むことによる防犯性の高さを求めて→反面危険性もあるかも・・・
と、まあ、いろいろ考えてみますが、
やはりシェアハウスに住みたいと思ったことが無いし、思えない
ラブスカイとしては、一つの結論しか思いつきません。
そう、結局「お金」を節約したいという
要望に答える事が最大の目的だとしか想像できませんでした。
お金さえあれば、シェアハウスなんかに住まずに
一般のアパートやマンションに住みたいと思うはずです。
まあ、極論過ぎますが賃料の安さと生活費の節約のみが
最大のシェアハウスの特徴でありメリットだと仮定すると
不動産投資としてのシェアハウスの限界が見えてきます。
それは、賃料の安さや光熱費の安さを求める方が減ると
自ずと入居者が減るのです。
要は、
景気が良くなって、給与が増えればお金に困らないので
シェアハウス入居希望者は減ります。
また、
物価が上昇して、シェアハウスの家賃が上昇して
一般のアパートの家賃との格差が縮小すれば、
シェアハウス入居希望者は減ります。
そして、人口が減少すると、
一般のアパートやマンションとシェアハウスが入居者を巡って
競い合うので、一般のアパートとの家賃の格差が縮小し
やはりシェアハウスの入居者が減るのです。
と言うことは、今後シェアハウスのの経営スキームは非常に
厳しくなると想像できるのです。
もちろん、全てのシェアハウスがダメだというわけでは無く
シェアハウスの立地場所や入居者条件がマッチしたプランをもっていれば
成功することはできると思います。
が、やはり、一般的には普通の木造アパートやマンションと比べると
苦戦が予想されますよね。
今年に入ってから「シェアハウス」と言えば「カボチャの馬車」事件が
話題となっています。
女性用シェアハウスをうたい文句に全国に二百人以上のオーナーに
「スルガ銀行」の融資付けで販売しまくった不動産業者さんが
破綻した事件です。実際にはそれほど顧客ニーズが無かった
女性用シェアハウスをあたかも時代のニーズでもあるかのように
テレビコマーシャルや雑誌等で宣伝しまくって拡大した
シェアハウス事業における事件です。
もちろん、物件オーナー自身のものですし、
ローンもオーナー自身が契約しているので
管理する不動産会社が倒産しただけなら
別にたいした問題でも無く、管理会社を替えれば良いだけなのですが、
女性用シェアハウスのスキームがそもそも崩壊しているために
他に入居付けできる管理会社があまりなかった為に
空室だらけの女性用シェアハウスだけが残ってしまって
ローンを払えないオーナーが続発したことがニュースになってしまったのです。
ただでさえ「安い賃料」を目的としてしか存在しえないシェアハウスなのに
女性用と絞り込むことでさらに門戸を狭めてしまったのが敗因なのでしょう。
そんな中でシェアハウスを設計、建築、販売する不動産業者さんは
あらゆる手段で入居者を探さなければならないのです!
さて、話を戻しましょう。
カボチャの馬車とは無関係ですが、そんなシェアハウスを
設計、建築、販売、管理を事業の柱とする
株式会社カンシンホールディングですが、
この会社はとても素晴らしいシェアハウス入居付けスキームを
編出していると思いました。
まだ、裏はとれていませんが、
株式会社カンシンホールディングは、大々的に
「自己資金ゼロ、加盟金もゼロ、ロイヤリティ僅か3万円/月のフランチャイズ経営」
と脱サラしてフランチャイズで一儲けを考える
サラリーマンさんには目から鱗のスキームでフランチャイザーを募集しています。
さらに、
年収3000万円を目指せます!
月二件の契約で月収160万円も可能!
と
すばらしい商売をアピールしています。
仕事の内容は、
「顧客開拓」です。まあ不動産投資家をみつけて
本部に顧客を紹介する業務なのでしょう。
カタログには以下のように書かれています。
・まずは新規顧客向けに、サービス案内を切り口としたヒアリングからスタート。
・顧客リスト作成のアドバイスや営業同行など本部が親身にサポート。
・大切なのはお客様の現状におけるご意向やご状況をお話ししていただくこと。
・興味をお持ちいただけたら当社専門スタッフが契約・アフターフォローを担当。
・まだ経験が浅いうちでも契約に応じて収入UPが見込めます。
・習得・希望に応じてステップアップも可。(詳細は説明会で)
2件紹介で160万円ですから、物件価格次第では十分あり得る額なのでしょう。
月2件顧客開拓(年間24件)の顧客を開拓し続けるのは非常に
大変な業務ですが、それは本部の指導があるのでしょう。
まあ、フランチャイズとしては営業マンを雇わなくても良いので
本部は経費削減できるし、メリットは大きいと思われます。
しかし、
株式会社カンシンホールディングのフランチャイズスキームには
もっと魅力的な福利厚生があります。
それは、
本部研修にあります。
フランチャイズ募集のサポートに以下のようにあります。
開業前のフォロー
◆未経験でも研修3回~6回で1ヶ月後に業務スタート可!
・業務に必要な住宅関連の知識を一級建築士の講師が伝授。
・当社サービスをまとめた営業資料を本部が提供。
◆東京本社で研修期間中は当社取扱シェアハウスを月3万5000円~利用可!
・遠方にご在住の方も首都圏で期間を決めて業務を学ぶこともできます。
開業後のフォロー
◆本部が事務を全面支援!事務スタッフ採用は不要!
・電話対応、見積書作成、アポイント調整など、本部が一次受付を対応!
・点検報告書、帳票書類は全て本部が代行!
◆研修後シェアハウス利用継続も可!
・そのまま東京でチャレンジする。地元で独立する。どちらも選べます。
何が言いたいかというと、
フランチャイズ加盟希望者は、
加盟を申し込んだら、研修中は
何ヶ月あるかは分かりませんが、月3.5万円で
住むところが提供されるメリットがあるし
なんと、開業後も東京での営業なら
引き続きシェアハウスに住み続けることができてしまうメリットがあるのです!!
東京で住むには8万~12万程度の家賃は覚悟しなければならないのに
格安の3.5万円です。なおかつ加盟金もゼロ円だし
デメリットはほぼ無しです。開業に失敗しても
辞めれば良いだけだし、加盟希望者にとっても手離れが良い
フランチャイズだと思います。とても献身的で親切な
スキームなのです。
逆に本部の目線でこのフランチャイズ募集を見てみましょう
加盟金ゼロで、ロイヤリティーも事務手数料の3万円だけ
住むところも3.5万円で提供してどんなメリットがあるのでしょうか?
一見本部にメリットが無いようなフランチャイズですが
じつは多大なメリットが隠されています。
それは、格安3.5万円で加入希望者に提供される
シェアハウスです!
加入希望者は開業前の数ヶ月3.5万円の家賃をはらって
カンシン保有のシェアハウスに住んでもらうことができるし
開業後も地方に規制する一部の方を除いて
カンシン保有のシェアハウスに住んでもらうことができるのです!!
さらに、加盟希望者に営業センスがあり利益を上げれば
ガンガン不動産物件希望者を紹介してもらえて儲かるのです!
この紹介してもらうスキームは加盟希望者のスキルに一存するので
なかには、不向きな加盟希望者も現れるでしょうがそんなの関係ありません
自分に合わなくても加盟金ゼロで自己資金ゼロの加盟スキームだから
手離れが良く
加盟希望者が研修後、リタイヤしたとしても
苦情は出ないでしょう。反対にありがたがられることでしょう
それでいて、研修中はシェアハウスに住んでもらえるので
どんどんフランチャイズ加盟申し込みを受け続ければ
シェアハウスは満室維持できるのです。
加盟してもらって営業成績を上げて頂ければ儲かるし、
シェアハウスには住んでもらえて満室経営できるし
本部にとっても加盟希望者にとっても
本当にwinwinなスキームなのです。
まあ、やり過ぎると、シェアハウスの空室対策として
ガンガン募集を受け入れ続けるようなスキームにも見えてしまうのですが・・・
そこは、事業が本当に成り立つ加盟募集で、シェアハウス入居だけが目的では無いと
信じましょう。
不動産業界を徹底分析するラブスカイブログをよろしく~
↓先日の仙台セミナーで意気投合したブログ読者さんです!
でわ!
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